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最新記述:2013-12-29 (日) 00:00:00
1対4相対記帳
「株式管理」の玉帳を製作した時は、売買の相対関係は1対1、つまり、買ったものを売る、仕掛けたものを決裁する、を記帳する機能でした。
1仕掛けを複数回数に分けて決裁する、或いは複数仕掛けを一括決裁すると言った取り引きの時は、複数仕掛・決裁の各株式数に応じて他方の相対取り引きを株数分割をして株数毎に相対取り引きを記帳していました。
然し、「信用買い-現引き-品渡-信用売り」或いは「信用売り-品渡-現引き-信用買い」と言った一連の取り引きで、最後に分割売買があると、最初の取り引きに遡って全取り引きを株式分割し、全取り引きを株数毎に相対指定するという大変込み入った処理が必要となります。
又、その後の「鞘取MASTER」による鞘取り機能の完成に伴い、鞘取り仕掛けの増玉を3回まで実行可能なように製作したことに伴い、最大4回の分割売買記帳が発生する事となりました。
この為、相対記帳の「1対多」対応を図る事とし、増玉3回つまり仕掛4回までの相対関係を取り扱えるように、「1対4相対記帳」機能を完成しました。
以下、具体的な「1対4相対記帳」の実例を示しながら機能の説明並びに使い方の解説を行います。
現物買い仕掛の分割決裁例
現物買い仕掛画面
1001日経平均、10,000株、株価10,000円で買い仕掛けました。

買い仕掛け画面の「現売」短縮ボタンで、全株数10,000株の現物売り決裁画面が自動作成されます。

現物売り決裁画面1
ここでは、分割決裁として、株数1,000株を先ず決裁してみます。
自動作成された「現物売決裁」画面の株数10,000を1,000に変更します。
仕掛け手数料・消費税が、分割割合で100・5に自動変更されます。
仕掛詳細コラムに分割決裁1、000株に対する他記帳9,000株が示されます。
約定期日・株価・決裁手数料を記入します。

記帳ボタンをクリックします。
玉帳画面が表示されます。
仕掛けと決裁の株数が異なるので、相対コラムには、株数不一致が表示されます。
相対コラムをクリックすると相対行と未決裁株数が表示されます。

1000株分割決裁後の現物買い仕掛画面
株数10,000株の内、1,000株が分割決裁された買い仕掛画面です。

仕掛画面の「現売」短縮ボタンで、他記帳(つまり未決裁)9、000株に対する現物売り決裁画面が自動作成されます。

現物売り決裁画面2
次に、ここでは、分割決裁の2例目として、株数2,000を決裁してみます。
自動作成された「現物売決裁」画面の株数9,000を2,000に変更します。
仕掛け手数料・消費税が、分割割合で200・10に自動変更されます。
仕掛詳細コラムに分割決裁2、000株に対する他記帳8,000株(内1,000株は決裁済み)が示されます。
約定期日・株価・決裁手数料を記入します。

記帳ボタンをクリックします。
玉帳画面が表示されます。

2000株分割決裁後の現物買い仕掛画面
決裁株数1,000株及び決裁株数2,000株を決裁した現物買仕掛画面です。

仕掛画面の「現売」短縮ボタンで、他記帳(つまり未決裁)7、000株に対する現物売り決裁画面が自動作成されます。

現物売り決裁画面3
次に、ここでは、分割決裁の3例目として、株数3,000株を決裁してみます。
自動作成された「現物売決裁」画面の株数7,000を3,000に変更します。
仕掛け手数料・消費税が、分割割合で300・15に自動変更されます。
仕掛詳細コラムに分割決裁3、000株に対する他記帳7,000株(内3,000株は決裁済み)が示されます。

記帳ボタンをクリックします。
玉帳画面が表示されます。

3000株分割決裁後の現物買い仕掛画面
決裁株数1,000株、2,000株及び3,000株を決裁した現物買仕掛画面です。

仕掛画面の「現売」短縮ボタンで、他記帳(つまり未決裁)4、000株に対する現物売り決裁画面が自動作成されます。

現物売り決裁画面4
自動作成された「現物売決裁」画面の株数4,000により仕掛け手数料・消費税が、分割割合で400・20に自動変更されています。
仕掛詳細コラムに分割決裁4、000株に対する他記帳6,000株(内6,000株は決裁済み)が示されます。
次に、ここでは、分割決裁の4例目として、最終株数4,000株を決裁してみます。
今までの決裁株数、1、000株・2、000株・3、000株の合計が6、000株なので、仕掛株数10、000株との差4、000株が、最終決裁株数となります。

記帳ボタンをクリックします。
玉帳画面の表示
仕掛株数と決裁株数合計が一致して相対指定が完了したので、更なる決裁画面は表示されずに玉帳画面が表示されます。
正しく相対指定されているので、「相対」コラムは空白となります。

「相対行コラム」をクリックすると、仕掛け現物買いの決裁としての相対先が2,3,4,5(行)として表示されます。
各決裁現物売りの相対先が1(行)として表示されます。

記帳完成後の買仕掛画面

株数不一致
仕掛株数と決裁株数の総数が一致しない(一方の株数が他方をOVERする)時は、株数不一致となります。
最後の相対記帳の株数を5、000株としてみます。

最終決裁の株数が、仕掛け決裁済の株数の残数と一致しない時は(仕掛と決裁の総株数の不一致)、最終相対行の相対コラムに株数不一致と表示されます。

又、仕掛と決裁の株数の不一致の仕掛け画面を表示すると、株数不一致並びに株数修正の注意画面が表示されます。


仕掛株数と決裁株数総数が一致するように株数を修正して下さい。