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初稿 2010-3-03 記
最新記述:2017-02-19 (日) 00:00:00訂

鞘サヤ取り講座第1講 開講ご挨拶・参考図書

「株式管理」VER090801で「鞘サヤ取り開発第1講」エディションと銘打ちましたが、愈愈鞘サヤ取り機能の開発公開です。

鞘サヤ取り機能の開発

「株式管理」の鞘サヤ取り機能は、既にインターネット以前のパソコン通信の時代にその基本開発を終了しています。

当時は未だネット証券もなく、パソコン通信で何とか株価データを入手し、証券会社への発注はFAXで行っていました。

鞘サヤ取りの発注は正確に伝達する必要があるため電話での対面取引は控えていました。

勿論、当時は株式売買手数料の自動化など夢の又夢(これ秀吉の辞世の句です)、2銘柄の売買を行う鞘サヤ取りでは証券会社への往復手数料の負担が大きく、株式投資への敵対的証券税制もあり、未だ鞘サヤ取りを本格的に行う環境には至っていませんでした。

やっと、インターネットの時代も進み、ネット証券の登場と劇的な株式売買手数料の自動化・値下げが実現しました。

「株式管理」管理の鞘サヤ取り機能の復活が日の目を見ることと成りました。

鞘サヤ取り機能の改修

当時の鞘サヤ取り機能は、未だ世の中への公開を予定したものではなく、ユーザーとしての製作者が自分の為に利用する基本機能のものでした。

色々な銘柄抽出機能や銘柄管理のファクター(パラメーターと言います)などは、直接「株式管理」プログラムのソースコードを書き変えて、日々の運用研究やシュミレーションを行っていました。

今回の鞘サヤ取り機能の公開に当たっては、プログラムの現在のインターネット環境、WindowsXP等のパソコン機材環境に合わせた機能の改修と、現在公開中の「株式管理」のチャート機能に見られるようなユーザーインターフェイス(画面やKEYボードで自由にユーザーが操作利用できる仕掛け)が必要です。

この為、既に開発済みの基本機能に加えてユーザーインターフェイス等の改修を加えつつ、順次この「鞘サヤ取り講座」での解説記述に合わせて公開を進めていこうと思います。

当面は、この「鞘サヤ取り講座」が鞘サヤ取り機能の説明マニュアルを兼ねる事と成ります。

「株式管理」VER090801で「鞘サヤ取り開発第1講」エディション

「株式管理」チャート編では、搭載機能が多大の為、そのマニュアルも可也の大部のものとなりました。

鞘サヤ取り機能は単一機能なので、マニュアル無しでも「鞘サヤ取り講座」の記述程度で「分かる・使える」を目指したいと思います。

現在配信中の「VER090801」には、鞘サヤ取り機能が既に搭載されていますが試されてみましたか?

マニュアル無しでは難しいですか? 

或いはよく知らない「鞘サヤ取り」など面倒くさくて触っていないということでしょうか?

マニュアルや説明無しでどの程度使ってみれるのか知りたいと思ったのですが、ご意見の有る方は、下欄のコメントをお願いします。

「株式管理」・「鞘サヤ取MASTER」の起動

VER100207以降の「株式管理」は、立上画面を「鞘サヤ取MASTER」又は「株式管理」の何れかに指定して配信されます。

配信の際の設定により、新規インストールの場合、「鞘サヤ取MASTER」又は「株式管理」として起動します。

インストール後の立ち上げは、ユーザーの指定により、任意に「株式管理」又は「鞘サヤ取MASTER」、何れかとして立ち上げができます。

主として使用する方の画面を、立上画面として指定して下さい。

起動画面の指定

「株式管理」と「鞘サヤ取MASTER」の起動切り替えは、「株式管理」の「定数設定」画面の「画面設定」ページの「立ち上げ画面指定」で指定して下さい。

SayaKouza5-1.jpg

「株式管理」の操作

未だ読んでいない方は、「株式管理」ホームページの「株式管理マニュアル」(http://kabuchart.com/index.php?go=scx8tF)を、予めお読み置き下さい。

鞘サヤ取りに特有な操作を除いて、殆どの操作は「株式管理」と「鞘サヤ取MASTER」とは共通となっています。

「株式管理」画面

「株式管理」立上げ画面メニューの「F10鞘サヤ取MASTER」を選んでください。

left,SayaKouza1-1.jpg


鞘サヤチャート直行

「株式管理」立上げ画面左に「鞘サヤチャート直行」ボタンがあります。

鞘サヤ銘柄組合せが作成された後に直行可能となります。

鞘サヤ銘柄リストを作成した後は、こちらの「鞘サヤチャート直行」ボタンが日常運用では便利ですね。

left,SayaKouza1-2.jpg


鞘サヤ取り画面メニュー

「鞘サヤ取り画面メニュー」には、完成したもの、作成中のものなど色々有りますが、「鞘サヤ取り」機能の順次公開の過程ではそのまま制限を掛けずに公開する場合があります。

left,SayaKouza1-3.jpg

そのような公開前非封鎖機能を好奇心で試してみて万が一スタックなどした時には、「Cntrl」+「Alt」+「Del」の3KEYの同時押しで強制終了して下さい。

株価読み込み

「鞘サヤ取MASTER」として起動した時は、「鞘サヤ取MASTER」画面から直接株価取得画面が呼び出せます。

鞘サヤ取り機能特化プログラムとしての「鞘サヤ取MASTER」の単独運用が可能です。

SayaKouza5-3.jpg



鞘サヤ取り講座第1講-2、 参考図書

鞘サヤ取りの解説書は未だ余り出版されていないですね。

栗山浩氏の著作

古典と成るのは栗山浩氏の最初の2著ですが、軸銘柄と脇銘柄を選んで、鞘サヤの場帳を見て、変動感覚を養い、鞘サヤ仕掛を行うもので、中々経験と修養が必要とされそうです。


彦谷直児氏の著作

株式投資の本では可也名著を出されている彦谷直児氏にも裁定取引の著作があります。
鞘サヤ取りの概念に他と異なるところがあるとの見方をする向きも有ります。

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SPS投資法

システム対応では、SPS投資法が唯一のものですが、単位株式1000株が主流の時代の著作で、現在の株式環境を織り込んだ改訂版が望まれます。

「株式管理 鞘サヤ取りMASTER」は、その改訂版(CMAでの想像版)に準拠した設計となっています。

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信用残高の参考図書

他にはヘッジ売買法というのが、異なる著者名で2冊出ています。
信用残高の考え方・対応に他の書籍に無い視点が示されています。

同じ出版社であることに気づかずに買ってしまいましたが、どうも読んだことの有る気がするなと思ったら、著者は同一人物でした。

書き振りを少し変えただけの同じ内容の本を改訂版とも称さないで、変名(別名)で出版するのは出版道徳に反すると思われますね。

最近の新しい技法の書籍

相関係数とボリンジャーバンドで、鞘サヤ仕掛け時を計っています。

理論として傾聴されます。

このシステム化が計れるともっと普及する手法となると思われます。

商品鞘サヤ取りの書籍

幾つかありますが、何れもアマゾンの書評で評判が良い本です。

商品鞘サヤ取りの本ですが、株式鞘サヤ取りの参考にもなると評されています。

鞘サヤ取りの書籍は、高い本が多いですが、何故かアマゾン古書では300円台(送料を含めても700円位)で販売されています。

相関係数の参考となる書籍

上昇株らくらく発見法ー買値・売値までズバリ予測
上田太一郎、中西元子、渕上美喜 共著  同友館
2005年3月28日第一版第一刷

Excelでできる上昇株らくらく発見法 
上田 太一郎 、石井 敬子 共著  同友館
2001年9月刊


相関係数の考え方、算出法が述べられています。

月足が3ヶ月直線的に伸びた(上昇)時は、株価の相関が高いので、次月もその延長で株価が伸びる確率が高いという理論手法です。

この著者の手法では、データー4つでの手法となっていますが、他で発表されている同著者の論文では、相関係数の対処データー数が多くなってくると相関係数の数値と実際の相関との関係は薄まるとされています。

(期間が長いと、相関係数が高くても相関しない。)


次講座

次講は「鞘適格銘柄」です。

#comment3

次講:鞘取り講座第2講 鞘適格銘柄




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