初稿 2011-03-05 記
最新記述:2017-02-19 (日) 00:00:00 訂
サヤ取り講座第7講 サヤ仕掛
「サヤ取MASTER」では、サヤ取りの売買データーを2組持っています。
- 1つは、実売買記録用の売買の確定データーで、この第7講で説明します。
サヤチャート画面では、緑色太線で表示されます。
- もう1つは、シュミレーション値洗い用の仮データーで、次第8講で説明します。
サヤチャート画面では、緑色細線で表示されます。
サヤ仕掛設定画面
サヤチャート画面で、
- チャートメニュー「F3仕掛登録」
- 又は「F3」Key
- 又は「N」Key(任意のN)で
「サヤ仕掛設定」画面を表示します。
新規に「サヤ仕掛設定」画面を開くと「銘柄設定」タブが表示されます。
「サヤ仕掛設定」画面が呼び出された時は、その時にサヤチャートに表示されている銘柄PAIRのデーターが表示されます。
新規サヤチャート
サヤ仕掛けデーターが、全く未だ記録されていない新規サヤチャートを開くと、チャート右端の仮仕掛けデータが設定表示されます。
その株価期日での
- サヤ株価位置による仕掛け条件(仕掛方向)
- 現物買い銘柄・買株価・買株数・買い資金、
- 信用空売り銘柄・空売株価・空売株数・空売資金、
- 仕掛サヤ、
- 目標サヤ・刻み
- 増玉サヤ・刻み
- 損切サヤ・刻み
- 及びそれらに対応した期日緑線・サヤ線・目標赤線・増玉緑線青線
が表示されます。
期日緑線には上部に「(仕)掛」が表示されます。
この状態で、任意の株価期日位置でクリックすると、その期日に仕掛線が引かれ、データー欄には、その期日での仕掛けデータ及び最新株価期日での値洗いが表示されます。
この状態で、「サヤ仕掛設定」画面を開くと、「銘柄設定」タブが表示され、仕掛線での株価期日とその終値株価が表示されます。
この状態で、「仕掛」タブを開くと,仕掛けデータコラムは未だ空欄となっています。
銘柄データー変更
「銘柄設定」タブのデーターコラムをクリックして、銘柄PAIRのデーターの変更が可能です。
データ訂正可能な項目は、「銘柄コード」・「仕掛数」・「株価」・「単位株数」です。
サヤ銘柄の「銘柄CODE」を書き替えて、任意の銘柄の組み合わせが出来ます。
「仕掛数」を変更して、2つの銘柄の理論株価水準を変更できます。
例えば、仕掛け数が1の時に、仕掛け数を2倍に変更すると、理論株価・仕掛株数・仕掛額が2倍になります。
サヤチャートは、2倍になった理論株価に基づいて再計算されたサヤ株価で再描画されます。
その他の項目は、自動計算して変更されます。
仕掛登録
仕掛画面
「サヤ仕掛設定」画面の「仕掛」タブを開くと、サヤ売買の仕掛けデーターを記録できます。
株価コラムは、実際の株式市場での実株価を表示し、理論株価コラムは、実株価を単位株数1000株に換算した理論株価を表示します。
理論株価は、サヤチャート画面に表示されるサヤ・株価の表示ベースとなっています。
「仕掛」タブを開いて、サヤチャート画面の任意の株価期日の位置をマウスでクリックすると、その株価期日のデーターとして、「売買期日」・「A銘柄株価」・「B銘柄株価」が「仕掛」ページに自動採録されます。
その他のコラムは自動採録された株価により自動計算表示されます。
サヤチャートの値洗いは、その時のカーソル位置の株価期日で算出表示されます。
仕掛記録
仕掛けデータは、「仕掛」タブに表示された時に、売買記録データーとして、サヤ銘柄リストに記録されます。
「サヤ取MASRTER」の銘柄リストの「サヤPAIR」は、銘柄コード8桁(大きいコード*1000+小さいコード)と「サヤ仕掛期日」で識別管理されています。
同じ銘柄リストの中で、「サヤ仕掛期日」を変更しても、銘柄データーは更新保存されるので、1つの「サヤPAIR」のままです。
他のサヤ銘柄リストへ、「サヤ仕掛期日」を変更して2度登録すると、各々の登録「サヤPAIR」は「サヤ仕掛期日」が異なるので、異なるサヤ銘柄として扱われます。
「保有銘柄」リストで、1つのサヤ取り売買を決裁したら、その決裁PAIRを「元保有」リストに登録をします。
引き続き、「保有銘柄」リストで、その売買データーを解除して次の売買を行うと、「保有銘柄」リストの中では仕掛け期日は更新保存されるので、1つの同じ銘柄PAIRとして扱われます。
その後、次の決裁後にその銘柄PAIRを「元保有」リストに登録すると、以前の銘柄PAIRとは「サヤ仕掛期日」が異なるので、異なるサヤ銘柄として扱われます。
同じ銘柄の組み合わせのPAIRのサヤ取り売買を、次々に登録保存が可能なのは、こう言う仕掛けになっています。

サヤ銘柄リストの表示では、仕掛検出日の異なる銘柄PAIRとして、別銘柄として記録されて居ます。
サヤチャート表示
サヤチャート画面上のサヤ仕掛け期日に縦の緑色太線が表示されます。
仕掛期日線の上部に「(仕)掛」の表示がされます。
仕掛けサヤ株価の位置に赤色十字が表示され、右方向にライム色線が引かれます。
サヤ株価の位置により、サヤ仕掛け方向が自動判定され、赤色決裁目標線・緑色増玉線・紺色増玉線が表示されます。
仕掛けデーターの太線表示は、仕掛けの固定データー、細線表示は、仕掛けの仮データーです。
仕掛期日
サヤチャート画面のクリックで,自動採録されます。
日付コラムの「▼」をクリックして、仕掛け売買期日の指定もできます。
株価採録
サヤチャート画面のクリックで、A・B銘柄の各株価は自動採録されます。
売買期日コラムの株価期日に対して、「株価採録」ボタンで、その株価期日の株価を自動採録できます。
日付・株価は仕掛設定画面に採録表示された段階で、銘柄リストのデーターとして記録されてます。
仕掛日付・株価が設定されると、「仕掛」タブは「決裁」タブに自動変更されます。
引き続き、画面をクリックすると「決裁」データーが採録されます。
「決裁」データー確定前は、「仕掛」タブに戻って、画面のクリックで自由に「仕掛」の変更が出来ます。
株価始値
株価は、指定期日の始値が採録されます。
始値で算出される仕掛サヤが、終値で算出されるサヤ折線グラフと表示位置が異なる場合があるのは、この採録株価の始値と終値の差に依るものです。
サヤ取りの手法としては、売り買いを両建てで行います。
この為、売りと買いが確実に実行されるように、指値は行わず成り行きで注文を出すことが基本とされています。
従来は、前日に株価取得をして銘柄検討を行って「成り行き」で発注して置くと、翌日寄付きの始値で売買が成立するという手法が取られて来ました。
サヤ取りでも、前日に株価を読み込んでデーター分析・検討を行い、原則として明日の寄り付きに成り行きで売買発注・仕掛けを行います。
よって、過去の株価期日(売買日)の時は、株価は株価期日の始値が自動採録されます。
株価日付がサヤチャートの一番右端の最新株価期日の時は、今日の株価を見て、今日の内に仕掛け登録を行った場合には、未だ明日の始値は無いので、最新株価期日の終値が採録されチャートの右欄の売買データー表示欄には明日(翌立会い日)の期日が表示されます。
現在ではインターネットでの多様な発注が可能なので、始値と異なる株価の時は、株価コラムをクリックして実売買株価で修正登録を行って下さい。
ネット売買の進展で、DAYトレードが盛んとなり、朝一の見せ玉が常態となり、前日から成り行きで注文を出して置くのは思わぬ始値がついたりして、狼の前の赤頭巾チャンだか羊チャンみたいな恐ろしい世界ともなって来ました。
板の落ち着いてきた9時半位まで待って仕掛けるとか、前場終値での成り行きが良いかなとか思う昨今ですが、最近のニュースでは東証の取引システムが高機能に一新され、売買処理時間が100倍にUPして、このような見せ玉を張る余地が無くなったとありました。
お蔭で、この始値自動採録機能も生き延びれるようです。
仕掛け株価
「買い株価」「売り株価」は理論株価ではなく実売買株価が表示されます。
仕掛けサヤ株価に対応した、目標サヤ株価及び増玉サヤ株価が表示されます。
仕掛けサヤ
売買期日のサヤの株価位置に緑の縦横線が引かれますが、更に位置を明示するために赤色の十字が表示されます。
目標サヤ
仕掛けサヤに対する決裁目標値が目標サヤとして赤線で表示されます。
目標(サヤ)刻み
現在の設定では、仕掛け時点でのサヤ銘柄PAIRの株価の合計の5%が仕掛け目標(サヤ)刻みとして表示され、目標(サヤ)刻みの2倍上が目標サヤ、目標(サヤ)刻み下が増玉サヤとして表示されます。
極くラフに仕掛け買い資金50万円の10%5万円を利益目標とするとして、目標(サヤ)刻みを上記のとおり設定しています。
どれ位の数値を目標とするのが良いかは今後の検討課題ですが、マアマア、当たらずとも遠からずの感触です。
目標サヤ値は絶対目標ではありません。
利益の出たところで欲張らずに、小額利益でも薄利多売回転商いを行うことが肝要です。
結果として年間利益率の勝負です
表示期間
横線幅は、現在は一応の目安として、サヤ取り組み期間を最長3ヶ月として、その期間の横幅を線引きしています。
サヤ取り組み期間を幾らにするかも今後の検討課題ですが、サヤ取り組み期間内に決裁できない時は強制手仕舞いをするものとして、その目安として横線幅を引いています。
銘柄入替
「サヤ仕掛設定」画面に「銘柄入替」ボタンがあります。
「銘柄入替」ボタンを押すと、サヤ銘柄のPAIRの「A銘柄」と「B銘柄」がデーターと共に全て入れ替わり、チャートも全て入れ替わります。
サヤチャート画面の「A」Key(銘柄A・Bの「A」)でも、銘柄A・Bの入替が可能です。

銘柄入替は、サヤの算出を(A-B)から(B-A)に入れ替えたのと同じです。
仕掛け方向も上下入れ替わりますから、買い銘柄・売り銘柄は変わらずに、同じ銘柄が買い銘柄・売り銘柄となります。
(元のサヤチャート:A銘柄⇔B銘柄) (銘柄入れ替え後のサヤチャート:B銘柄⇔A銘柄)

サヤの本質
サヤ銘柄のPAIRの「A銘柄」と「B銘柄」を入れ替えると、サヤの拡大もサヤの縮小も全く同じものだと言う事が良く分かります。
サヤ取りのバイブルともされる栗山浩氏の著作では、「先ず軸銘柄を定めて」次に「脇銘柄を求める」と記述されていますが、一般読者は、気の早い人はもうこの辺りから良く分からない・サヤ取りは難しいと成ってしまいます。
当時は、PCも無く大量の銘柄を付き合わせることも叶わないので、こういう手法・表現になったのかと思われます。
他方「株式管理」「サヤ取りMASTER」では、「軸も脇も有るもんけー」です。
「銘柄入替」ボタン、又は「A」Keyで「A銘柄」・「B銘柄」を入れ替えるだけのことです。
仕掛条件・仕掛方向
仕掛条件の上昇狙い・下降狙いは仕掛サヤのチャート位置により自動採録されます。
Rライン基準線に対して下から上へ向かう場合は「上昇狙い」、上から下へ向かう場合は「下降狙い」となります。
(上昇狙い) (下降狙い)

Rライン基準線近辺でのサヤ仕掛けは、必ずしも正確には仕掛方向が把握されないので、仕掛意図に基き、「仕掛逆転」ボタンで仕掛方向を指定して下さい。
仕掛け方向設定
仕掛データーの設定で、未だ一番大事なことが残っています。
それは、「どの銘柄を買って、どの銘柄を売る(空売り)のか」です。
従来の手法
サヤ取りの本はまだ数は少ないですが、その殆どを読み、インターネットのサヤ取り関連のサイトも可也見てみましたが、このどちらの銘柄を売るのか・買うのかが、サヤ取りの肝ですね。
どの著者もサヤ取りは簡単確実と言いながら、この部分では売り買いを間違えないようにと難しい事を言っています。
一番いかんのは、「サヤの拡大を取る」・「サヤの縮小を取る」、「拡大だから売り買いは云々」・「縮小だから買い売りは云々」と順列組合せは2方向の2銘柄で4つの如き説明方法です。
もっと難しい理論は、「サヤの縮小は外側からサヤ平均値に向かって縮小する」ものであり、「サヤの拡大はサヤの平均値から外へ拡大する」ものだと有りました。
何を言っているのか良く分かりませんが、これだと方向は2倍の4方向、銘柄2つで順列組合せは8つ。
これを解析して間違いなく売り買い銘柄を見定めるのは至難の業です。
安全確実と言われながら、サヤ取りがチッとも普及しないのもムベ成るかなです。
「サヤ取りMASTER」の方法
「サヤ取りMASTER」では、「簡単明瞭、答え一発カシオミニ」です。
方向・順列組合せは、「ボタン一つで、1方向1つのみ。」 (こういうのは順列とも組合せとも言いませんね。)
さて仕掛け方向
新規に「仕掛」タブを開くと、次の注意書が表示されます。
人間、何事も陽性・上向き・上昇志向が大事ですから、サヤ取りもチャートの下から上方向へのサヤの値動きを追いかけましょう。
人間の心理としてもそれが自然です。
- サヤチャート画面で、サヤ仕掛けの方向(目標サヤ)が下から上に向かうように、「銘柄入替」ボタンで銘柄を入れ替えて、仕掛け方向(サヤの伸びる方向)を右上向きに設定します。
- 赤色の目標サヤ線は、順張りで自動設定されて、上方に表示されます。
- 逆張り狙いや、サヤ仕掛け位置によっては、「仕掛逆転」ボタンで、赤色の目標サヤ線が仕掛方向になるように入れ替えて下さい。
- この時の青色「A銘柄」を買い、緑色ライムカラー「B銘柄」を売りとして指定します。
それでも覚えるのが大変と言う方は、

「上へと 伸びる稲穂を青田買い」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と覚えてください。
サヤの仕掛けポジション赤十字が、サヤチャートの下側で、そこから右上方向へサヤが伸びるように「銘柄入替」ボタンで設定します。 サヤ目標線の赤線は自動表示されますが、若しチャートの上方に目標線が無い時は、「仕掛逆転」Keyで、目標赤線が上になるように、赤線の位置を逆に変更します。
仕掛解除
仕掛解除は、「仕掛解除」ボタンで行います。
解除されるのは、入力記録された仕掛け期日・売買株価・仕掛け条件(上昇狙い・下降狙い)です。
増玉、決裁記録のある時は、一括解除されます。
サヤ銘柄PAIR自体は削除されません。
データ保存
仕掛けデーターは、入力と同時に表示されているサヤ銘柄リストに記入されます。
新規銘柄データ保存
新規サヤ銘柄は、未だサヤ銘柄リストにデーター領域が無いので、銘柄コードを変更した場合は、「更新保存」ボタンでデーターの確定・記録を行って下さい。
増玉登録
仕掛けサヤに対する増玉目標値が、増玉サヤとして緑線で表示されます。
不幸にして、仕掛けたサヤ取組みが逆行した場合に、サヤ取り組み期間内に緑色増玉線にサヤチャートが達した場合には、
- 仕掛け予想に反した逆行として手仕舞いを行うか、
- より利益の高い有利な位置での追加的仕掛けとしての増玉を行うか、
の判断となります。
どの様なサヤ変動のサヤ銘柄を仕掛け対象とするか、と共に増玉の実行は、別途研究の要するところです。
子犬のワルツ的銘柄PAIRを見つけた場合には、少しの逆行もまたリバウンドする必然性が高いので、増玉は有効な投資手法といえます。
他方、行く川の流れは、いつも方丈記とは行かないので、逆に手仕舞いを考慮すべきラインとなる場合もあります。
増玉タブ
増玉は、増玉タブ1~3を開いて、3つまで打つことが出来ます。
増玉登録の方法は、仕掛登録と同一です。
増玉を打つ時は、銘柄A・Bの指定は仕掛け登録のまま固定し、銘柄A・Bの入れ替えを行っては成りません。
増玉を打つと、決裁タブが自動で開かれます。
増玉タブを開いている時、或いは増玉タブを開き直すと、増玉の打ち直しができます。
増玉解除
「増玉解除」ボタンは、増玉が打たれるまでは、その一つ前のデーターの解除ボタンと成り、増玉が打たれると、その増玉の解除ボタンと成ります。
「一括解除」ボタンで、全ての仕掛・増玉・決裁を一括解除できます。
増玉1
「増玉1」タブは、仕掛データーが記録された後に開く事が出来ます。
「増玉1」は、チャート上の仕掛の右側、増玉2・3の左側、決裁の左側に打つことが出来ます。
増玉2
「増玉2」タブは、増玉1が打たれた後に開く事が出来ます。
「増玉2」は、チャート上の仕掛の右側、増玉1の右側、増玉3の左側、決裁の左側に打つことが出来ます。
増玉3
「増玉3」タブは、増玉2が打たれた後に開く事が出来ます。
「増玉2」は、チャート上の仕掛の右側、増玉1・2の右側、決裁の左側に打つことが出来ます。
増玉データーのチャート表示
増玉データーの表示は、仕掛データーの表示と同様です。
増玉期日に緑色の縦線が引かれ、上部に「増1~3」が表示されます。
増玉サヤ値が赤十字で表示されます。
仕掛サヤと増玉サヤの合計値の平均サヤ値が、新しい仕掛け基準値として、赤十字で表示され、ライム色横線が引かれます。
増玉実施以降の決裁目標値は、平均サヤ値を基準値として、目標刻みが計算され設定されます。
増玉後の増玉目標は、増玉サヤを基点として増玉サヤに対する目標刻みで設定しています。
詰まり、増玉を打つことにより、決裁目標は到達可能方向に少し引き下げられますが、増玉目標は、打たれた増玉に対して同じハードルを維持して再設定されます。
表示線幅は、増玉実行期日より改めて3ヶ月としています。
値洗い
決裁データーが未だ記録されていない時は、「サヤ仕掛+増玉」に対して、サヤチャート画面右側のデーター表示欄に、最新株価での値洗い(現時株価での評価額)が表示されます。
カーソルをサヤチャート上で移動した時は、カーソル位置での株価期日のサヤデーター・株価データーの値洗いが計算表示されます。
- 値洗い期日
- 値洗い株価(現買売り埋め・空売り買い埋め)
- 現埋資金・空埋資金
- 現買利益・空売利益
- 最新サヤ(値洗い期日サヤ)
- 値洗い(損益)合計
- 買い資金合計
- 利益率
- 仕掛け日数
- 年換算利益率
決裁が行われると、値洗いは期日が固定されて、決裁データーに置き換わります。
決裁登録
サヤ取引を決裁した時は、決裁タブを開いて決裁登録を行います。
決裁登録の方法は、仕掛登録・増玉登録に準じます。
仕掛け記録を行った後に、決裁登録タブが使用できるようになります。
サヤ決裁のチャート表示
決裁データーのチャート表示は、仕掛登録・増玉登録に準じます。
チャート画面上での表示は、決裁期日に緑色の縦線が引かれ上部に「栽」の表示がされます。
決裁サヤ株価に赤十字が描かれます。
決裁登録の場合は、チャート右側のデーター表示欄に決裁データーの詳細並びに決裁利益(損失)が表示されます。
増玉登録の有る場合は、決裁株数の表示は(1+増玉数)倍となります。
実売買の現金資金である買資金合計に対する利益率が表示されます。
「決裁期日-仕掛期日」に対応した仕掛日数比で計算した年間換算利益率が表示されます。
&ref(): File not found: "SayaKouza7-29.jpg" at page "鞘取り講座第7講";;
決裁データーの表示引上げ
決裁表示や増玉の詳細データーが画面下となって表示されない時は、「U」Key(データーUpのU)で上部に表示できます。
「U」Keyを押す度に、仕掛け表示から、増玉1表示、増玉2表示、増玉3表示、決裁表示、へと表示が繰り上がります。
(元の値洗い表示) (Upした値洗い表示)


勝ち星 ヤッ~タア~
サヤ取りの仕掛・増玉は、サヤチャート上では目標赤線やライム線が併記されるので分かり易いですね。
一方、決裁のサヤチャート表示は赤十字だけなので分かりにくいですね。
それで、希望の勝ち星を勝利の旋律を付けて表示しました。
メロディーはヤッ~タア~と付けてください。
時利有らずして手仕舞いした時は、「関取、黒星があ~~」と出ます。
勝ち越しを目指して頑張って下さい。
決裁データー修正
決裁データーが、記録されると、次の仕掛け登録の為に、「決裁」タブは「仕掛」タブに自動切換えされます。
「決裁」タブを再度開くと、決裁データの再打ち込みが出来ます。
再決裁と連続仕掛(110608追記)
決裁データーを確定した後、「決裁」タブを再度開くと、「決裁修正」ボタンが表示されます。
「決裁修正」ボタンで、「連続仕掛」と「再決裁」がトグルで指定できます。
「再決裁」を指定した時は、決裁データーを確定した後、チャート画面を次々とクリックすると、同一「仕掛」に対する異なる「決裁」が次々と表示されます。
同一「仕掛」に対する最適決裁・値洗いの検証が出来ます。
「連続仕掛」を指定した時は、チャート画面を次々とクリックすると、「仕掛」とそれに対する「決裁」が次々と表示されます。
異なる「仕掛」を次々と値洗いして行く事が出来ます。
決裁データー保存
サヤ取引の決裁データーは、決裁データーの採録が行われた時点で、サヤ銘柄リストのデーターとして記録されます。
サヤ取引の実取引の決裁データーは、過去の取引記録となります。
「銘柄設定」タブを開いて、「他リスト保存」ボタンでサヤリスト指定画面(ファイルを開くと表示されます)を開きます。
「サヤ元保有.TRY」ファイルを指定して、「開く」ボタンで、サヤ元保有.TRY」ファイルに売買記録として転記保存を実行して下さい。
ドテン
「ドテン」は「途転」と書くらしいですが、決裁と同時に前の仕掛と180度逆の仕掛を行う事を言います。
決裁データーの保存を行った後、「決裁」タブの「仕掛ドテン」ボタンを押します。
新規
実行確認画面が出るので、「はい」を撰びます。
新規
決裁期日・決裁サヤが新しい仕掛期日・仕掛サヤとなり、逆方向にサヤ仕掛け・サヤ目標が設定されます。
A・B銘柄の売買は、空売り・買いが逆と成ります。
実際の売買では、仕掛け株数の倍の株数の発注を出し、半分を仕掛の決裁、半分を新しい仕掛けの実行とします。
(元の仕掛・決裁) (ドテンの仕掛)

売買の全株数を空売り・空買い発注し、空売りの半数で仕掛現物買いを現渡して決裁します。
空売りの残り半数は、新しい空売り仕掛けとなります。
空買いの全数を現引きして、その半数を空売り仕掛けの現渡しとして決裁します。
空買い現引きの残り半数を、新しい現物買い仕掛けとします。
以上の取引は、「株式管理」の玉帳記帳機能で正確に記録できます。
そこまで正確に同一株価でドテンする必要は無いかもしれませんが、売買を共に信用取引とする事により、発注回数を半分に出来ること、安い信用取引売買手数料から、売買経費の削減できます。
次講座
次講は「鞘チャート印刷」です。
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