課外授業第1講
最新記述:2020-10-14 (水) 15:34:00
課外授業第1講
「株式管理」VER100207 「鞘取第一次完工エディション」 配信
2月も平穏に(世の波風は別として)打ち過ぎています。
さて、VER100101配信メールに年末始にマニュアルの記述を進めると書きましたが、御免なさい、約束を果たせていません。
ついつい、プログラムの開発・機能改善に目を向けてしまい、地道な努力のマニュアル記述には注力出来ずにおりました。
色々アイデアが湧いては作ってしまうので、マニュアルには中々手が回りません。
後追いのマニュアル記述より製作の方が楽しいということです。
そのお蔭で、、茲許 鞘取り機能に特化した「VER100207 鞘取第一次完工エディション」として配信できることなりました。
「第一次完工」の意味は、鞘取り機能の主要な物を開発搭載し、日々の日常運用に供する基本機能・性能を備えたということです。
今後の第2次以降の開発搭載予定機能としているのは、鞘取りシュミレーション(バックテスト)機能、鞘玉帳機能など、日常の鞘取り運用を補完する機能です。
一先ず「第一次完工」としてリリースし、当面は鞘取りマニュアル作成に今度こそ全力を注ぎたいと思います。
さて、
「株式管理」は、ユーザーと共に成長する「株式管理」と唱えていますが、その心は、当方は開発に専念し、ユーザー各位にはその機能検証をお願いしたいと言うことです。
鞘取り機能の開発にあっては、他方従来の「株式管理」の多様な機能があり、新規開発の個々の機能と既存「株式管理」機能とのバティングが有り得てもその全ては前以ての機能検証はし切れません。
又、各々のユーザーの予めの予想できない使い方などにも、予め機能検証を行っておく対応はし切れません。
この意味に於いて、当方は、プログラムの開発・機能向上とマニュアル記述に勤めますので、ユーザー各位には実使用に当たって気の付いたこと、不具合、改善要望などをドシドシお寄せ下さい。
当方としては、マニュアル記述に励みつつ、ユーザーよりのご指摘に対応を図って行きたいと思います。
「株式管理」VER100207 鞘取第一次完工エディションの機能
VER100207には、鞘取りプログラムソフトとして多岐に亘る機能を開発搭載しましたが、その詳細は今後のマニュアル記述によることとし、「株式管理」の、鞘取機能に特化した「鞘取りMASTER」は、最小限の説明記述で運用可能であることを目指しています。
ユーザー配信された「DLM(DownLoadMachine)」をDLしてVER100207をインストールしてください。
株価蓄積データーは2010年2月5日までの株価をUPーLOADしています。
以下の操作説明を参照して実際に使ってみて下さい。
「鞘取MASTER」は機能を鞘取りに特化していますので、わずかな操作を覚えれば使いこなしは簡単です。
「株式管理」VER100207 鞘取第一次完工エディションの操作
未だ読んでいない方は、「株式管理」ホームページの「鞘取講座」を予めお読み置き下さい。
(http://kabuchart.com/index.php?go=ep1kXm)
以下は、「鞘取講座」記述以降の開発改修事項について記述します。
「株式管理」VER100207 鞘取第一次完工エディションの起動
VER100207は、新規インストールの場合、「鞘取MASTER」として起動します。
「株式管理」と「鞘取MASTER」の起動切り替えは、「株式管理」の「定数設定」画面の「画面設定」ページの「立ち上げ画面指定」で指定して下さい。
鞘チャート呼び出し
立ち上げた各画面のメニューに従って鞘チャート画面の呼び出しが出来ます。
鞘チャート短縮呼び出し
「株式管理」画面からは「鞘チャート直行」ボタンで呼び出せます。
「鞘取MASTER」画面からは、「株式管理」からチャートを呼び出すのと同じく、「↓」Keyで直接鞘チャートが呼び出し可能です。
又「Enter」Key・「Space」Keyでも直接呼び出し可能です。
呼び出し鞘銘柄リスト
「鞘チャート」を直行で呼び出すと
- 保有鞘銘柄リスト
- 鞘仕掛候補銘柄リスト
- 鞘買候補銘柄リスト
- 鞘注目銘柄リスト
- 基本鞘銘柄リスト
の優先順位で鞘チャートが呼び出されます。
詰まり、「株式管理」「鞘取MASTER」を起動した時、当日の株価を読込んだ後に重要度の高い鞘組合せから鞘チャートを優先表示して銘柄確認ができます。
株価読み込み
「鞘取MASTER」として起動した時は、「鞘取MASTER」画面から直接株価取得画面が呼び出せます。
鞘取り機能特化プログラムとしての「鞘取MASTER」の単独運用が可能です。
鞘組合せ
レシオケーター
「株式管理」にレシオケーター機能を搭載しました。
レシオケーター:
特定の指標に対して、その銘柄の株価が上昇しているのか・下降しているのか、その銘柄の成績を示す指標です。
ここでは、基準日の過去1年間の日経平均の平均株価対比とのその銘柄の成績をレシオケーターとしています。
成績が日経平均並の時はレシオケーターは「1」となります。
このレシオケーターを鞘銘柄組合せに利用する機能を新設しました。
「鞘銘柄選択」の「鞘組合せ法」の「レシオケーター」を選ぶと、鞘適格銘柄のうちレシオケーターが1以上の銘柄と1以下の銘柄との総当りでの鞘銘柄組合せを作成します。
選出鞘銘柄は「基本鞘銘柄リスト」に出力されます。
前以って「株式管理」の「銘柄LIST作成」の「F2レシオケーター算出」で銘柄の(全有効銘柄が対象となります)レシオケーターを求めておいて下さい。
日経平均対比の成績優秀銘柄と成績劣位銘柄の組合せは、鞘取り手法としてはやや道を外れるのですが、さて、有効な手法なのか今後の検証課題ですね。
鞘チャート画面
増資・株式分割
鞘銘柄のどちらかに増資・株式分割があった時には、株式分割の割り戻し表示が指定されていると株式分割該当日のチャートの上部に「▽」マークが表示されます。
株式分割の割り戻しの指定・解除は、「変換」Keyで行えます。
ストキャステイック
「S」Key(ストキャスのS)でストキャステイックの表示・非表示が指定できます。
ストキャステイックの計算期間は短期黒線が7日、長期ライム線が65日の固定となっています。
ストキャステイックが90%以上又は10%以下の時は、ストキャス線位置に赤い短線を打っています。
ストキャステイックが100%又は0%にへばり付いた時は、ストキャス線位置にストキャステイック線と同色の短線を打っています。
10年程前に鞘取りプログラムを作った時には、ストキャステイックを主たる仕掛け指標としていました。
ストキャステイックには騙しもありますが、上部・下部での短線打ちからの離脱などに注目して見てみると鞘変動に対しては可也良い線の指標として健闘していると思われます。
鞘組合せ銘柄の終値チャート同時表示
「D」KEY(同時のD)で鞘組合せ銘柄の終値チャートが表示されます。
株価の刻みは鞘チャートと同一の50円幅です。(売買金額ベースでは5万円)
銘柄平均株価
鞘組合せの2銘柄は、相互に上下・所を入れ替えて離れたりくっ付いたりしていて、且つ株価水準が似通った銘柄が良いと思われます。
この検証の為に、2銘柄の平均株価を表示しました。
計算期間はチャート画面での表示期間での平均株価です。
その下に表示されている鞘平均は、2銘柄の平均株価の差です。
鞘合計比は、「鞘平均÷2銘柄平均株価合計」 です。
この比率の小さい方が2銘柄の株価水準が似通っていると言えます。
ボリンジャーライン
ボリンジャー計算期間
ボリンジャーラインは、長期・短期2指標に増設しました。
標準値は標準偏差期間:短期26日、:長期104日としています。
「N」Key(任意のN)で呼び出す「鞘仕掛設定」画面で標準偏差期間の任意設定が出来ます。
ボリンジャーライン表示
ボリンジャーラインは。「B」Key(ボリンジャーのB)で表示できます。
- 「B」Keyで、「σ1」⇒「σ1+σ2」⇒「σ2」⇒「非表示」と設定できます。
- 「Shift+B」Keyで、「長期線」⇒「長期線+短期線」⇒「短期線」⇒「非表示」と設定できます。
- 「Contrl+B」Keyで、「株式管理」独自考案の「基準線水平変換ボリンジャーライン」が表示されます。
「ボリンジャーライン」は、新しい株式指標の新兵器として持て囃され、特に最近の鞘取りの手法やプログラムソフトではボリンジャーラインの一辺倒・一党独裁状況の感が有ります。
CMAlabでは、やや「ボリンジャーライン」には懐疑的です。
株価変動でボリンジャーは大きく拡大収縮をし、丸で中世・エリザベス一世の宮廷服の袖の様です。
ボリンジャー1σは31.7%のRAREな事象、ボリンジャー2σは4.55%とかの稀有の発生の事象とされていますが、稀有の事象に喜んで居たら、何の事は無い基準線がドンドン押し寄せて来て稀有の事象がボリンジャー1σ内の有り触れた事象に零落・落魄すること頻りです。
謂わば冬山登山で足も踏み外さないのに氷河を滑落する様な物です。
この辺りの表示を明確にする為に「基準線水平変換ボリンジャーライン」を考案してみましたが、見易くは成っても滑落が変わるわけでもありません。
ストキャスラインと見比べてみるとストキャスの方が仕掛け検出能力や信頼性が高い様にも思われます。
ストキャス以外にも新しい指標を考案したので、この「Contrl」で「B」の「水平変換ボリンジャ」の出番は、折角作ったけれども余り無いかも知れません。
F1銘柄A/B
表示している鞘銘柄組合せの個別銘柄のチャートを表示します。
先ず銘柄Aのチャートを呼び出すので、チャート画面で「←」「→」Keyで銘柄A・銘柄Bの表示を切り替えてください。
銘柄チャートから鞘チャートへの復帰は「↓」Keyです。
F2~F9各鞘銘柄リスト
各Key共通で、「FN」Keyは、現在鞘チャート表示している鞘銘柄をその銘柄リストに追加登録します。
その鞘銘柄リストを呼び出すのは「Shift+FN」Keyです。
(F4基本鞘銘柄リストは、「鞘組合せ」で作成されているので、例外的に「FN」Keyが鞘銘柄リストを呼出しとなっています。)
使い方
作成された「F4基本鞘銘柄」で順次鞘チャートを目視確認して有望な・興味ある銘柄組合せを、「鞘注目銘柄」に登録します。
順次各鞘銘柄リストを目視して、
- 「買い候補」(まあ言えば一向聴(イーシャンテン)ですね)、
- 「仕掛候補」(これは聴牌(テンパイ)ですね、証券会社に発注を出した段階です)、
- 「鞘保有銘柄」(仕掛け売買成立、決裁待ち鞘銘柄)
と重要度を上げて鞘銘柄を追い込んで行きます。
F10鞘リスト/鞘ファイル名指定
作成された「鞘銘柄ファイル」は「C:¥株式管理¥鞘」フォルダー内に格納されます。
このフォルダー内の「鞘銘柄ファイル」をファイル名で直接指定して読み出します。
「ファイルを開く」画面で「C:¥株式管理¥鞘」フォルダー内の鞘銘柄ファイルが表示されます。
任意の鞘銘柄ファイルを指定して読み出します。
鞘銘柄ファイル名変更
此処で鞘銘柄ファイル名をクリックしてハイライトし、マウス(タチッパッド)の右クリックでファイル名の変更が出来ます。
書籍で紹介されている銘柄組合せや、イナンターネットの鞘取りサイトなどで紹介されている銘柄組合せなどを記録として残しておきたい場合に、それらの鞘銘柄組合せを、例えば任意銘柄に蓄積しておき、ファイル名を
「○○○鞘銘柄.try」とかに変更する個別鞘銘柄記録として保存できます。
呼び出しは、「ファイルを開く」画面で、その銘柄名を直接指定します。
F3任意2銘柄鞘組合
「F3任意2銘柄鞘組合」は「N」Key(任意鞘のN)と等価です。
鞘銘柄の作成では、全銘柄から鞘取りに適した銘柄組合せを自動採録し「基本鞘銘柄」としてリストアップされますが、書籍やイナンターネットで見た鞘銘柄を鞘チャートで見てみたい時等には、「任意2銘柄鞘組合」で鞘銘柄組合せを作ります。
「任意2銘柄鞘組合わせ」画面(画面表示では「鞘仕掛設定」画面)は、後述の鞘仕掛け(増玉・決裁)画面と共通となっています。
銘柄CODEの指定
チャートメニューの「F3任意2銘柄鞘組合」又はFN Keyの「F3」Key、又は「N」Key(任意鞘のN)で「鞘仕掛設定」画面を呼び出します。
「鞘仕掛設定」画面を呼び出すと、その時鞘チャート画面に表示されていた鞘銘柄の
データが表示されます。
銘柄A及び銘柄Bの「銘柄コード」コラムをクリックして、希望する銘柄のコードを記入します。
銘柄コードを指定すると、その銘柄の固有データ(銘柄名、上場区分、株価、株数、売買金額)が自動表示されます。
株価関連データーは時価(最新株価)ベースで算出表示されます。
コード番号が分からない時は、「CODE検索」ボタンを押すと、YAHOOファイナンスの銘柄画面が呼び出されるので銘柄名から銘柄コードを検索して調べてください。
相関係数
鞘組合せで相関係数を利用した時には、相関係数が表示されます。
任意組合登録
「鞘仕掛設定」画面の「任意組合登録」ボタンを押すと、現在鞘チャートに呼び出されている鞘銘柄リストに係わり無く、「鞘任意組合銘柄リスト」に追加登録されます。
更新保存
「更新保存」ボタンを押すと、現在表示されている鞘銘柄リストに追加登録されます。
異なる鞘銘柄リストへの保存
現在呼び出されている鞘銘柄リスト以外の鞘銘柄リストに保存したい場合は、画面メニュー又は「Shift+FN」Keyで希望の鞘銘柄リストを呼び出します。
新しい鞘銘柄リストを呼び出した場合には、「鞘仕掛設定」画面の銘柄データーは変更されずに維持されます。
(「↓」「↑」Key等で次の鞘銘柄を表示すると変更されるので気を付けてください)
「更新保存」ボタンを押すと、呼び出された鞘銘柄リストに追加登録されます。
削除
「鞘仕掛設定」画面の「削除」ボタンを押すと現在表示されている鞘銘柄リストの中の同一鞘コードの鞘銘柄を削除します。
「同一鞘コード」とは、「銘柄AのCODE+銘柄BのCODE」及び「銘柄BのCODE+銘柄AのCODE」の両方を検索して削除します。
チャートメニューの「Del鞘削除」も同一機能です。
鞘銘柄データー修正
「鞘仕掛設定」画面は、鞘銘柄データーの修正にも使用します。
修正出来る鞘銘柄データーは、「銘柄コード」「株価」「仕掛数」の3つで、各々のコラムをクリックして修正記入します。
理論株価や仕掛額等は連動して自動計算表示されます。
単位株数は、本来銘柄データーの基本データですが、数値に誤りがある時は、コラムに直接記入して修正が出来ます。
単位株数は、誤りというよりは、企業が無断で単位株数を変更した場合が殆どですね。
単位株数変更は、CMAlabにて「株式管理」の銘柄リストの修正を行ってユーザー配信を行いますので、気が付いた方はご報告下さい。
鞘取りMASTER仕掛け指標
ボリンジャーラインには滑落現象があり、それに代わる仕掛け指標を鞘取りMASTER用に考案しました。
独自工夫考案の産物なので、当面はこの指標の算出手法はブラックボックスとさせて頂きます。
世の株価ソフトに良くある、リバースエンジニアリングでなくて何と言うんでしたかね、ベストフッイト法ですかね、その時の株価や市場動向に合わせて係数やパラメーターを設定してあり、デモでは最適の答えが出るけれども、実際に使ってみたら異なる市場環境では全く用を成さないと言うプログラムが良く有ります。
バックテストをしないと使い物にならないという奴です。
鞘取りMASTERの仕掛け指標はこれらとは異なり、ある時点での株価データーに対しての所定過去期間でのデーターを同一計算基準で銘柄毎に算出演繹したものです。
バックテストはこれからの(鞘取り第1次完工以降)課題ですが、ボリンジャーライン等に比べると信頼性の高い、騙し逆行の少ない指標と考えられます。
鞘取りMASTER仕掛け指標の表示
「R」Key(何のRでしょう)で、「指標線の表示(上昇赤下降青線)」⇒「指標線の外での鞘株の反転に×印」⇒「指標線の外から指標線の中へクロスに○印」⇒「表示解除」をトグルで指定します。
指標の「×印」「○印」は、上向きの上昇狙いはライムカラー、下向きの下降狙いは赤色で表示されます。
指標に名前がないと何かと不便なので、取り敢えず「R」Keyで呼び出す「R指標」「R指標線」「R線」として置きましょう。
尚、ブラックボックスじゃ不安だ、詳しい手法・計算方式を教えてくれないと安心して使えないという方
(これは正しい態度です。安易に鵜呑み・信じてはいけません、実証的態度が大事です。かの高名な時事評論家・株式著述業氏もどうも胡散くさい詐欺犯の如くであり、ダイヤモンド社から出版したり、カナダ大使館を使たりと中々良く術を心得ています。)
には、正会員の場合には個別にお知らせしますのでお問い合わせ下さい。
鞘仕掛け登録
実際の鞘取引の売買を行った場合や、囲碁将棋で言えば棋譜になりますが鞘取引例を記録して、鞘チャートに表示できます。
鞘仕掛設定
対象となる鞘銘柄を鞘チャートに表示して、チャートメニュー「F3任意2銘柄鞘組合」又は「N」Key(任意のN)で「鞘仕掛設定」画面を表示します。
鞘仕掛登録
「鞘仕掛設定」画面の「仕掛」タブを選択します。
売買期日登録
日付コラムの「▼」をクリックして仕掛け売買期日を指定します。
「株価採録」ボタンを押すと、売買期日の始値が株価コラムに転記されます。
鞘取りの手法としては、売り買いを両建てで行います。
この為、売りと買いが確実に実行されるように、指値は行わず成り行きで注文を出すことが基本とされています。
従来は、前日に株価取得をして銘柄検討を行って「成り行き」で発注して置くと、翌日寄付きの始値で売買が成立するという手法が取られて来ました。
この為、売買期日を指定するとその日の始値を自動採録する機能としています。
今日の株価を見て、今日の内に仕掛け登録を行った場合には、未だ明日の始値は無いので最新株価期日の終値が採録されます。
この場合や、始値と異なる株価の時は、株価コラムをクリックして株価を修正して下さい。
ネット売買の進展で、DAYトレードが盛んとなり、朝一の見せ玉が常態となり、前日から成り行きで注文を出して置くのは思わぬ始値がついたりして、狼の前の赤頭巾チャンだか羊チャンみたいな恐ろしい世界ともなって来ました。
板の落ち着いてきた9時半位まで待って仕掛けるとか、前場終値での成り行きが良いかなとか、思う昨今ですが、最近のニュースでは東証の取引システムが高機能に一新され、売買処理時間が100倍にUPして、このような見せ玉を張る余地が無くなったとありました。
お蔭で、この始値自動採録機能も生き延びれるようです。
仕掛け方向設定
この時点では入力データーは、未だ「鞘仕掛設定」画面に表示されているだけでシステムに反映されていません。
データ保存の前に大事な、一番大事なことが残っています。
それは、「どの銘柄を買って、どの銘柄を売る(空売り)のか」です。
従来の手法
鞘取りの本はまだ数は少ないですがその殆どを読み、インターネットの鞘取り関連のサイトも可也見てみましたが、このどちらを売るのか買うのかが鞘取りの肝ですね。
どの著者も鞘取りは簡単確実と言いながら、この部分では売り買いを間違えないようにと難しい事を言っています。
一番いかんのは、鞘の拡大を取る・鞘の縮小を取る、拡大だから売り買いは云々・縮小だから買い売りは云々と順列組合せは2方向の2銘柄で4つの如き説明方法です。
もっと難しい理論は、鞘の縮小は外側から鞘平均値に向かって縮小するものであり、鞘の拡大は鞘の平均値から外へ拡大するものだと有りました。
これだと方向は2倍の4方向、銘柄2つで順列組合せは8つ。
これを解析して間違いなく売り買い銘柄を見定めるのは至難の業です。
安全確実と言われながら鞘取りがチッとも普及しないのもムベ成るかなです。
「鞘取りMASTER」の方法
「株式管理」では、簡単明瞭、答え一発カシオミニです。
方向・順列組合せは、ボタン一つで1方向一つのみ。(こういうのは順列とも組合せとも言いませんね)
銘柄入替
「鞘仕掛設定」画面に「銘柄入替」ボタンがあります。
「銘柄入替」ボタンを押すと、銘柄の「A」と「B」がデーターと共に全て入れ替わります。
「A」Key(銘柄AのA)は、「銘柄入替」ボタンと等価で、「鞘仕掛設定」画面でも鞘チャート画面でも同じ機能が働きます。
銘柄の「A」・「B」を入れ替えると、鞘の拡大も鞘の縮小も全く同じものだと言う事が良く分かります。
鞘取りのバイブルともされる栗山浩氏の著作では、「先ず軸銘柄を定めて」次に「脇銘柄を求める」と記述されていますが、一般読者は気の早い人はもうこの辺りから良く分からない・鞘取りは難しいと成ってしまいます。
当時は、PCも無く大量の銘柄を付き合わせることも叶わないので、こういう手法・表現になったのかと思われます。
他方「株式管理」「鞘取りMASTER」では、「軸も脇も有るもんけー」です。
「A」Keyで銘柄を入れ替えるだけのことです。
さて仕掛け方向
人間何事も陽性・上向き・上昇志向が大事ですから、鞘取りもチャートの下から上方向への鞘の値動きを追いかけましょう。
この時、売り買い銘柄はどちらになるのかは、「D」KEYで「A」・「B」銘柄の終値グラフを同時表示して見比べてみれば直ぐに分かりますが、青色表示の「A銘柄」を「買い」、ライムカラーの「B銘柄」が売り銘柄と成ります。
鞘仕掛けの方向が下から上に向かうように「A」ボタンで銘柄を入れ替えて、仕掛け方向を上向きに設定し、その時の青色「A銘柄」を買い、「B銘柄」を売りとして指定します。
この時指定といっても「更新保存」ボタンを押すだけのことです。
それでも覚えるのが大変と言う方は、
「上へと 伸びる稲穂を 青田買い」 ~~~~~~~~~~~~~~~~ と覚えてください。
「上へと伸びる豆」なら「鞘」と語呂は合うのですが、青とは美味く語呂れませんでした。
データ保存
「更新保存」ボタンを押すと現在の鞘銘柄リストに上書き保存されます。
鞘銘柄リストに保存されると、一旦「↑」(別銘柄表示)「↓」(銘柄再表示)等を行って再表示をすると、仕掛けデーターがチャート画面に反映されます。
鞘銘柄の売買実行の時は、「保有登録」ボタンを押すと、鞘保有銘柄リストに直接記録保存されます。
仕掛けデーターの鞘チャート表示
仕掛けデーターが保存されると、鞘チャート画面の右側に仕掛けデーターが表示されます。
「買い株価」「売り株価」は理論株価ではなく実売買株価が表示されます。
仕掛け鞘株価に対応した、目標鞘株価及び増玉鞘株価が表示されます。
仕掛け時の買い銘柄・売り銘柄の株価合計(売買資金)の5%が仕掛け目標(鞘)刻みとして表示され、目標(鞘)刻みの2倍上が目標鞘、目標(鞘)刻み下が増玉鞘として表示されます。
極ラフに仕掛け買い資金50万円の10%5万円を利益目標とするとして、目標(鞘)刻みを上記のとおり設定していますが、どのような目標(鞘)刻みを設けるかは今後の研究課題です。
チャート画面上では、仕掛け該当期日に暗緑色の縦線を引き、仕掛け鞘株価に暗緑色の横線、目標鞘に赤色横線、増玉鞘にライムカラー横線を引いています。
横線幅は、鞘取り組み期間を最長3ヶ月としてその期間幅を線引きしています。
鞘取り組み期間を幾らにするかも今後の検討課題ですが、鞘取り組み期間内に決裁できない時は、強制手仕舞いをするものとしてその目安として横線幅を引いています。
増玉鞘仕掛け登録
鞘取り組み期間内にライムカラー増玉鞘横線に鞘チャートが達した場合には、仕掛け予想に反した逆行として手仕舞いを行うか、より利益の高い有利な位置での追加的仕掛けとしての増玉を行うかは、どの様な鞘変動の鞘銘柄を仕掛け対象とするかと共に別途研究の要するところです。
増玉を行う時は、増玉タブを開いて増玉登録を行います。
増玉登録の方法は、仕掛け登録と同一ですが、銘柄A・Bの指定は仕掛け登録のまま維持し、入れ替えは行っては成りません。
増玉登録データーのチャート表示
増玉登録データーの表示は、仕掛けデーターの表示同様ですが、それに加えて仕掛・増玉の合計値が表示されます。
平均鞘は仕掛鞘と・増玉鞘の合計値の平均です。
増玉後の仕掛け目標は、平均鞘に対して、仕掛けの仕掛け目標刻みのと増玉の仕掛け目標刻みの平均値の2倍を設定しています。
増玉後の増玉け目標は、増玉鞘に対して、増玉の仕掛け目標刻みを設定しています。
チャート画面上での表示は、増玉該当期日に暗緑色の縦線を引き、増玉鞘株価に暗緑色の横単線、目標鞘に赤色横線、増玉鞘にライムカラー横線を引いています。
横線幅は、増玉実施に伴い新たに同一の鞘取り組み期間の期間幅を線引きしています。
決裁登録
鞘取引を決裁した時は、決裁タブを開いて決裁登録を行います。
決裁登録の方法は、仕掛登録・増玉登録に準じます。
決裁登録データーのチャート表示
決裁登録データーのチャート表示は仕掛登録・増玉登録に準じます。
増玉登録の有る場合は、株数の表示は2倍となります。
決裁登録の場合は、決裁利益(損失)が表示されます。
実売買の現金資金である買資金合計に対する利益率が表示されます。
決裁期日ー仕掛期日に対応した日数比で計算した年間換算利益率が表示されます。
チャート画面上での表示は、決裁該当期日に暗緑色の縦線を引き、決裁鞘株価に暗緑色の横単線を引いています。
- とてもすごいソフトだということは何となくわかるのですが、すごすぎてまだ理解できないのです。「上へと 伸びる稲穂を 青田買い」の典型例の画面例を追加していただけるととても助かります。 -- H.S.2019-11-24 (日) 16:15:29
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