CMA] 「株式管理」VER110515 「2011 皐月」エディション
連休も打ち過ぎ、新緑の候と成って来ました。
被災者、被災地への思いは変わらぬものの、日常配信の世界に復させて頂きます。
「株式管理」VER110515 「2011 皐月」エディション の機能
「鞘取MASTER」の機能
鞘取銘柄組み合わせ機能
少し以前に、正会員のIさんから、「これから値上がりしそうな銘柄とこれから値下がりしそうな銘柄を鞘組み合わせする」アイデアを頂きました。
鞘取りでは、2銘柄の株価差である鞘の変化(拡大・収縮)を取るとされており、個別銘柄の株価変動を云々することは邪道とされています。
この事は、鞘取り講座の第1講でだったかで彦谷氏の著作でご披露しております。
しかし、最近の政府の有り様等を考えてみるに、これは可也に教条的ではありますね。
「白でも黒でも鼠を取るのは良い猫」、この発言者の評価は別として、教条主義の国で日本を追い抜くGDP発展を達成したということも鑑み、日頃の反省も踏まえて、この連休で発想の柔軟をして見ました。
製作したのは、個別銘柄チャート画面で選んだ「買候補」「売候補」銘柄を掛け合わせるという機能です。
銘柄選択・鞘取組み合わせ
後述の「株式管理」の機能で説明の「力積システム」等を利用して、「買候補」「売候補」銘柄をチャート登録します。
全銘柄を対象に探すのは大変なので、例えば日経225銘柄等(現在は220銘柄位あります)を対象として、一旦、「買候補」「売候補」リストを全CLEARにしてから、銘柄を選ぶと良いでしょう。
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買銘柄・売銘柄リストに前に選んでいた残しておきたい銘柄がある時には、Menu「F2銘柄区分」で「L銘柄」等の空いているリストに転記しておくと良いでしょう。
鞘柄組み合わせ
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「鞘取MASTER」Menu「F3鞘組合」で、「鞘組み合わせ法」「買銘柄*売銘柄」を選びます。
「株式管理」で選んだ「買候補」銘柄と「売候補」銘柄を掛け合わせて、鞘取りPair銘柄を選び出します。
この場合、個別銘柄の鞘取銘柄適格性は検証せずに、全ての買銘柄と売銘柄とが対象となります。
鞘適格銘柄
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「買候補」銘柄と「売候補」銘柄との鞘適格銘柄を対象としたい場合には、「鞘取MASTER」Menu「F2鞘適格銘柄」で、「上場市場」「銘柄リスト」を選び「銘柄リスト-銘柄区分」の「買*売候補」を指定して実行します。
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この場合、「F3鞘組合」は、「選出鞘取銘柄」を指定して下さい。
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「買銘柄*売銘柄」を指定すると上記1-2が実行されます。
選出された鞘取組み合わせは、買銘柄・売銘柄の総リストでの総当りとなるので、買*買、売*売の組み合わせも含まれます。
純粋組み合わせ
純粋に鞘適格な買銘柄vs売銘柄の組み合わせにしたい場合には、少し面倒ですが、対象となる銘柄リスト・例えば日経255リスト等を先ず「F2鞘適格銘柄」で鞘適格銘柄の選び出しを実行します。
得られた鞘取適格銘柄リストで、チャートを表示確認して買銘柄・売銘柄の登録を行います。
最後に「F3鞘組合」で「買銘柄*売銘柄」を実行します。
値洗いシュミレーション
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鞘チャートから「F2」で表示する「値洗いシュミレーション」の成績表画面の機能が今一つだったのを、改善しました。
表示行数
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売買データー行が25行まで順次表を拡大表示するようにしました。
25行以上の時は、表の右側にスクロールバーが表示されて、固定幅となります。
損益集計分析
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-総売買回数の内の利益回数・損失回数及びその平均日数、合計損益、平均損益、損益率、勝敗率を示します。
-売買の総日数、損益総累計、損益率、1年365日換算での損益年率を示します。
-売買の総取引の平均日数、平均損益、平均損益率を示します。
DrowDown
損益累計がマイナス(原資を割る)となるDrowDownを表示します。
最大DrowDown
DrowDownの内の最大のものを記録表示します。
一時的に損益累計がマイナスとなっても、長期的にはそれが快復されれば良い訳ですが最大DrowDownに何処まで耐えられるか、資力的に・精神的に、が要点と成ります。
値洗いシュミレーションの目的は、如何に利益を数えるかよりも、銘柄組み合わせの選択も含めて、この最大DrowDownへの対応を如何に図るかが大事となります。
行削除
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任意の売買表示行の取り消し削除機能は、前VERでは上手く動いていなかったようです。
クリックして指定した取引記録行の削除とその集計欄への反映を正確に行うように改修しました。
印刷機能
A4用紙に縦に自動印刷します。
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各銘柄組み合わせPAIRのシュミレーションを印刷機能で打ち出してご研究に役立てください。
印刷HardCopyの例
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「株式管理」の機能
「F4買い候補」「F5売り候補」銘柄登録機能改修
上記の、買い銘柄・売り銘柄組み合わせ鞘取りPAIR機能を利用するにあたり、「株式管理」チャート画面での「買い候補」「売り候補」の銘柄登録を行うことと成ります。
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現在の登録機能は、登録・解除がトグルで実行するようになっているので、銘柄を次々にチャート表示しながら登録をしていくと、既に登録済みの銘柄を解除してしまったり、解除しないように登録表示を確認したりとしなければなりませんね。
少し使い勝手が良くないですね。
登録指定済み機能
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任意の銘柄リストのチャートを、「買い候補」「売り候補」に登録する場合は、登録済み銘柄を重ねて登録した時には、トグルの登録解除は行わず、「指定済」の表示をします。
これで、安心して何回でも「F4」Key・「F5」Keyを押して登録実行が出来ます。
登録解除機能
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登録解除は新たに「Cntrl」+「Fn」Keyとして新設しました。
例えば、買い候補解除では、「Cntrl」+「F4」Keyとなります。
自己リストへの登録・解除
買い候補リストの銘柄をチャート表示している時に、買い候補登録(「F4」Key)をした時には、従来どおり、「F4」Keyが「解除」「登録」のトグル機能となります。
- 買い候補リストで「F4買い」登録は、「買解除」「買登録」のトグル、「F5売り」登録は「売登録」「売指定済」となります。
- 売り候補リストで「F5売り」登録は、「売解除」「売登録」トグル、「F4買い」登録は「買登録」「買指定済」となります。
「F6注目銘柄」「F7表示銘柄」登録機能改修
「買候補」「売候補」と同じ機能としました。
買い候補銘柄、売り候補銘柄検出機能
「MACD」銘柄検出手法
上野ひでのり氏が、「直伝チャンネル」というサイトで、「MACD」を使って「買い候補」「売り候補」を選び出す手法を、動画発表されています。
約90分と長い動画ですが、一般公開されているので(引用も許されるかと思い)ご紹介します。
直伝チャンネル http://www.jikiden.co.jp/
上野氏講演動画 http://www.jikiden.co.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=446&cid=7
講演動画は、ずっと掲載されるのか、期間限定か不明ですので、興味のある方は早い目にご覧になるようお勧めします。
講演内容
内容は、「MACD」手法と、3月11日を乗り切って利益を出した(LongShort)手法です。
ご参考ください。
画面右下の「視聴する」ボタンで開始できます。
「MACD」手法
Moving Average Convergence DiverGence
和訳=「移動平均の収斂・収束の発散」:何の事か分からん。。。。。。。。
で、「MACD」は、「えむえーしーでぃー」と単純にアルファベット読みしていたのですが、動画では、業界用語では、「マックディー」と言うらしいいですね。
なんだか、ハンバーガーチェーンのようで、「マックディー」も「マグドオ」も余り好みではありません。
素直にアルファベット読みが良いですね。
使用する「MACD」「ヒストグラム」は、どちらも「株式管理」に搭載しています。
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チャート画面で「T(定数のT)」Keyで「定数設定」画面が表示されます。
「表示1」~「表示8」の内の空いているページを選んで、「MACD」「MACDヒストグラム」をクリックし表示幅を50:50に指定します。
或いは「35:65」位が見やすいかもしれません。
表示適用の「日足」にクリックをいれます。
これで、「日足」チャートで、「G(画面のG)」Keyを押すと順次画面表示指定が変わり、「MACD」画面が表示されます。
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上野氏は、選んだ買い銘柄・売り銘柄の確認用に「一目均衡線」も併用表示しているとの事ですので、チャート画面で「H(一目のH)」Keyで、「一目均衡線」を表示させて置く事も可能です。
「一目均衡線」も業界用語では「いちめ均衡線」と呼ぶらしいですが、「ひとめ」で見る方が素直ですね。
「玉」(ぎょく)もそうですが、どうも業界隠語には馴染めません。
「MACD」の見方
上野氏手法では、
- 「MACD」がGoldenCrossをして、順調に上昇している銘柄を「上昇銘柄」、
- 「MACD」がDeadCrossをして、引き続き下降している銘柄を「下降銘柄」銘柄
としています。
上昇・下降とは、正確にはMACDの拡大です。
動画の28分位に説明が出てきます。
チャート表示は1時間06分位に出てきます。
この動画のチャートを見て貰うと、世間で使われている株式チャートの水準が良く分かりますね。
上野氏には申し訳ないですが、上野氏のMACD理論をチャートに当て嵌めて、どう読み取ればよいのか、このチャートでは非常に見難いですね。
指標表示も色表示も良く分かりませんね。
「株式管理」のチャートと見比べていただけると、「株式管理」ユーザーの皆さんは、「株式管理」の良さをヒシヒシと感じ取って貰えると思います。
「株式管理」のチャートでは
- MACDの上昇は、赤線が(空色線の)上側で右上方へ伸びている時、
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- MACDの下降は、紺線が(空色線の)下側で右下方へ伸びている時、と簡潔明瞭です。
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赤紺線と空色線の交差がCrossですが、MACDの拡大と言う視点では、
- ヒストグラムを同時表示して、ヒストグラム「0」での下向け青線から上向け赤線への変換がGoldenCross、
- その逆がDeadCrossです。
一目瞭然、分かり良いですね。
力積システム
ここまでご紹介してきて、これならば、上野氏のMACD理論は「株式管理」に搭載しているアレクサンダーエルダー博士の力積システムに良く似ているなと思い至りました。
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エルダー博士の力積システムでは、
- トレンドの加速の方向を(指数)移動平均とMACDヒストグラムを用いて計り、
- 両者が同じ方向に加速している時に
- 加速してる方向に仕掛ける
としています。
「株式管理」では、
- ヒストグラムが移動平均と同じ方向の時、赤太線・紺太線、
- 異なる方向の時は、細黒線で
表示しています。
「株式管理」マニュアル・力積システム http://www.kabuchart.com/index.php?go=URzkVF
上野氏のMACD理論の功績は、チャートに「MACD」と「ヒストグラム」を同時表示している点であり、「株式管理」HPマニュアルの「力積システム」のページのチャート図にMACDを追加表示すれば、同じ物が完成します。
「株式管理」での考察
上野氏のMACD理論を「力積システム」に加味すれば、というより「力積システム」で読み替えれば、
- 株価の上昇予測は、ヒストグラムの紺線の谷が底を打った所から、紺太線の縮小を追い、赤太線の拡大を目掛ける、
- 株価の下降予測は、ヒストグラムの赤線の山が天を打った所から、赤太線の縮小を追い、紺太線の拡大を目掛ける、
となります。
MACD理論でのCrossからの開始は、やや出現の遅効性があり、ダマシの排除については、Crossからでも、ヒストグラムの天底からでも赤斜面半幅・青斜面半幅の差であり、ダマシ発生の可能性には大差は無いものかと思われます。
追記:
VER110515では、期せずして「株式管理」・「鞘取MASTER」とも「買い銘柄」「売り銘柄」での機能作成・機能改修がMAINと成りました。
ユーザー各位には、是非、実験・試用頂き、ご活用ください。
愈々次回からは、シュミレーションの自動実行、値洗いの自動実行検証機能を新規製作したいと思っています。
ご期待ください。